仕事中にできる頭痛ケアで痛みを軽減

仕事中に頭痛に悩まされる人は、いつでもどこでもできるセルフケアを知っておきたいもの。元脳神経外科医でナガタクリニック院長の長田裕先生の考案した「チクチク療法」は、痛みをつかさどる神経と、痛む部分周辺の筋肉を、シャープペンやインクの切れたボールペンの先で刺激するというもの。副交感神経が活性化して痛みの原因となる交感神経の緊張がほぐれ、患部の血流を良くすることでプロスタグランジンなどのホルモンを始めとする“痛み物質”が流れ出ることにより、痛みが軽減すると考えられます。

  • Step1 神経を刺激

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      天窓穴(てんそうけつ)チクチク

      顔を横に向けると、耳の下から首筋に浮かび出る太い筋肉(胸鎖乳突筋)の後ろ中央部分にあるのが、頭痛を治す神経が通るツボ「天窓」。この周辺をチクチクと10回ほど刺激。

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      天柱(てんちゅう)チクチク

      首の後ろの髪の生え際に並ぶ2つのくぼみが「天柱」。頭の後ろの痛みや、肩こりに関係するツボです。この周辺をチクチクと10回ほど刺激。

  • Step2 筋肉を刺激

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      痛いところをチクチク

      頭部の痛いところを、渦巻き状にチクチク刺激します。一周行い、痛みが治まらないようなら回数を増やします。

出典:『自分でできるチクチク療法』(長田裕著 三和書籍刊)

Column:宇宙飛行士も頭痛に悩まされる

仕事中に頭痛に悩まされると困るのは、どんな仕事でも同じ。ましてやそれが「宇宙でのお仕事」ならどうでしょうか。実は宇宙飛行士は、気圧の変化から頭痛に悩まされます。1969年7月12日、アームストロング船長による人類初の月面着陸が行われた時、アポロ11号の救急箱には頭痛薬のアスピリンを搭載。宇宙飛行士の頭痛に効果を発揮しました。

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ランチタイムにできる頭痛ケアで痛みを軽減

ランチタイムには、頭痛を軽減するのによいとされる食品をとることも、頭痛対策には有効です。もちろん、規則正しく食べること、バランスよく食べることが基本。その上で、心がけたい食事のコツをご紹介します。

マグネシウムの多い食品

マグネシウムの多い食品をとる

マグネシウムは筋肉の収縮や血管が正常に機能するのを助ける働きがあり、頭痛を緩和するのに有効であるといわれています。片頭痛の患者さんはマグネシウムが不足している人が多く、また、ストレスによっても体内のマグネシウムが低下することがわかっています。
マグネシウムは緑黄色野菜やごま、大豆、海藻、魚介類に多く含まれます。ランチタイムには、「ほうれんそうのごまあえ」「わかめやしじみ、あさりの味噌汁」「納豆」「冷奴」「かきフライ」といったメニューを意識してとるようにしましょう。

コーヒー

コーヒーを飲む

コーヒーは17世紀末のごろから片頭痛によいとされてきましたが、それはコーヒーに含まれるカフェインの利尿効果により、片頭痛の際にむくんだ脳血管をもとに戻すのです。カフェインは市販の鎮痛薬にも含まれている有効成分で、二日酔いの際の頭痛にも効果があるとされています。ただし飲み過ぎると、カフェイン禁断性頭痛と呼ばれる頭痛の原因になることがあるので、とり過ぎないように注意しましょう。

Column:頭痛を招く食品を知っておこう

食品の中には頭痛の原因となるものがあり、チョコレート、チーズ、うまみ調味料の「グルタミン酸ナトリウム」などがよく知られています。
頭痛が出るかどうかは個人差があるのであまり神経質になる必要はありませんが、食後に頭痛が出たことがあるなど、思い当たる場合は控えてみては。

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早く効く頭痛薬を、症状が出たら早めに飲むこともポイント

ツラい痛みを早く治すためには、早く効く頭痛薬を早めに飲むこともポイントです。また、痛みが治まっても眠くなるようでは、仕事に支障をきたすもの。頭痛薬を選ぶ時は、眠くなる成分が含まれているかどうかもチェックしましょう。

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頭痛には早く溶けて早く効く、眠くならないアスピリン

なぜ早く溶けて早く効くの?

「バイエルアスピリン」の有効成分としてアスピリン(アセチルサリチル酸)は、痛みのもととなるプロスタグランジンの生成を抑え、頭痛に優れた効果を発揮します。また、純度が高く、微小で均一な結晶が使用されているため、胃腸内での溶解、吸収がすみやかで、効果が早く現れます。

なぜ眠くならないの?

「バイエルアスピリン」は、有効成分としてアスピリンのみが含まれる単純製剤です。眠くなる成分が含まれていないので、仕事中や運転中に飲んでも眠くならないのです。

Column:「柳」の痛み止め成分から生まれたアスピリン

アスピリンの源流は紀元前400年頃にさかのぼります。記録によると古代ギリシャの医師・ヒポクラテスは、熱や痛みを軽減するために柳の樹脂を用いていました。柳には鎮痛作用があることが古くから知られていたのです。19世紀になって柳から有効成分が分離されてサリチル酸が発見され、1897年、バイエルの化学者・フェリックス・ホフマンが世界で初めて純粋で安定したアセチルサリチル酸の合成に成功。これがアスピリンになったのです。